曹洞宗 龍谷山 東雲寺

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白鳳誕生仏

 東雲寺の境内北側に六角形の釈迦堂があります。このお堂の中におまつりされている仏さまが、七世紀後半、白鳳時代に作られたという「誕生仏」です。関東以北では最も古い仏像とのことです。

 仏教の開祖・お釈迦さまは、お生まれになってすぐに七歩あゆまれ、天と大地とを指さして「天上天下唯我独尊」とおっしゃられたと伝えられています。これは、この広い世界の中で、「私」はただ一人の存在であり、この命はかけがえなく尊いという、仏教の大切な教えのひとつです。このときのお姿を仏像にしたのが「誕生仏」です。

 生まれたばかりの赤ちゃんが、すぐに歩いたり、お話ししたりするはずはありません。このエピソードは、偉大なお釈迦さまは、そのご生涯を通じて、たくさんの尊い教えを説いて下さっており、それはまさにお誕生の時点にまでさかのぼるだろうという発想から、語り伝えられてきたもののようです。

 この白鳳誕生仏は、1986年(昭和61年)春、町田市博物館が市内寺院の仏像の一斉調査を行った折に、東雲寺の開山堂内で発見されました。小さな仏像で、火災に遭ったためお体の表面が熔けていて、目鼻立ちもはっきりしませんが、東京国立博物館の田中義恭先生の鑑定によって、9.8センチの小型であること、膝までの短い裳(ミニ スカート)を着けていること、お体の肉づけが平板でスリムな体型であることなどの古様なところから、白鳳誕生仏ということが分かりました。1987年(昭和62年)に町田市指定文化財になりました。

 毎年4月8日の「花まつり」におまつりされる誕生仏は、一般的に右手を上に、左手を下にしていますが、この白鳳誕生仏は、ご覧のように左手で天をさしており、日本では5体ほど確認されているめずらしい仏像です。