東雲寺の表参道のゆるやかな坂道をのぼり、石段を上がってすぐ左側に「疎開児童記念碑(そかいじどうきねんひ)」があり、右側の「寿老人(じゅろうじん)」の後方には「学童疎開50年記念碑」と記念植樹の「菩提樹(ぼだいじゅ)」の木があります。
写真①の記念碑については、1985(昭和60)年8月19日付「毎日新聞」多摩版に《戦争の悲劇、繰り返すな》とのタイトルで次のような記事が掲載されました。
「戦時中、町田市成瀬4464の東雲寺(柚木能宣住職)に学童疎開していた品川区立伊藤国民学校(現在の伊藤小学校)の引率教師、氏家武さん(69)が同寺境内に平和を祈念して「疎開児童記念碑」を建立、18日、当時の疎開学童30人が40年ぶりに再会して除幕式が行われた。
疎開していたのは同国民学校の三年生から六年生まで55人。19年8月14日から終戦までの一年間、同寺に宿泊しながら近くの南第二国民学校へ通学していた。」