曹洞宗の教え

曹洞宗の教え

曹洞宗の教え

曹洞宗は、仏教の開祖・お釈迦さまから歴代の祖師方によって正しく伝えられて来た仏教・禅の教えをよりどころとする宗派です。

 

「道」を求める心を起こして坐禅修行すると、その坐禅をしている姿はそのまま仏さまのお姿と重なり、ひとつとなります。心を落ちつけて、他の人のことを思い、人びとの幸せを願って日常生活を送るとき、大きな生命の流れの中にある自分に気づくことができ、限りない感謝の気持ちが湧いてきて、さらに志高く生きて行くことができます。

一仏両祖さま

曹洞宗は、仏教を開かれたお釈迦さまをご本尊とし、仏教・禅の教えを正しく伝えられた高祖道元禅師さまとその教えを全国に弘める基を築かれた太祖瑩山禅師さまを「両祖」と仰ぎ、心から尊敬申し上げます。

両大本山

大本山永平寺(道元禅師ご開山)
      福井県吉田郡永平寺町志比
大本山總持寺(瑩山禅師ご開山)
      神奈川県横浜市鶴見区鶴見

曹洞宗で読むお経

『摩訶般若波羅蜜多心経』・・・ 262文字の短い経文の中に重要な仏教の教えをすべて含んでおり、この世の事物はみな「空」であり、真実の知恵に目覚めるよう説く。

 

『修証義』・・・ 道元禅師の著述『正法眼蔵』等の中から大切な教えを抜き出し、1890(明治23)年に新たに編纂された曹洞宗独自の宗典。懺悔・受戒して利他の心を起こし、仏教の教えにしたがって生活するよう説く。

 

『観音経』・・・ 『法華経』の中のひとつ。観音さまの救いを念ずると、その慈悲によって火難・水難などの七難を除き、さらに三十三身に姿を変え人びとを救うと説く。

※この他に『大悲心陀羅尼』『舎利礼文』『寿量品』『仏遺教経』『甘露門』などがあります。